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落葉を与える→濡れ落葉へ

2011年02月27日 18:26


みーばい亭様、オカヤドはん様(リンクを参照ください)から刺激を受けたことをきっかけに、落ち葉と昆虫を基本に据えた餌やりをしています。
今は、オカヤドカリが日中の大半を過ごす隠れ家に、常時落ち葉を敷いています。
彼女がそこでぼんやり目をさましたときに、ちょいちょいつまめますし、身を隠すのにもよく、落ち着くだろうと思うからです。
これまでの様子を見るに、落ち葉は継続して与えた場合でも、もっとも喰いつきの落ちにくい食物のようです。
たまに新しい樹種のものを入れてやると、より盛んに食べます。
今のところ、

・ナラ類
・カバノキ類
・ガジュマル
・樹種不明の小枝

の枯れた落葉を入れており、どれもよく食べている様子です。
また、ガジュマルの生葉は、切り取って寝床の中に敷いてやるとよく食べることが解りました。
野外の落葉を水槽に入れる前には、よく乾燥させてダニなどの卵を除いておきます。
熱処理すると尚安全なのですが、落葉上の菌/細菌ファウナのバランスが崩れ、目立つカビが繁茂するので、最近はやっていません。

さらに最近は、糞の観察結果と波風さんのご助言から、オカヤドカリが落葉から得ている養分が菌や細菌由来である可能性が浮上してきました。
これに従って、落葉の与え方を一部改良してみました。
浅く水を張った容器(ガラス製)の中に落葉をつけたものを、新たに用意し、水槽内にセットしました。
濡れた状態が保たれれば落葉上ではどんどんバクテリアが繁殖し、オカヤドカリにとって美味しい状態になるかも知れない、という考えからです。
オカヤドはん様の漬け落葉にもよく似ていると思います。
今のところ、ヤドカリの反応は上々です。

それにしても、落葉を好んで食べるオカヤドカリを見ていると、このキーワードが思い出されてなりません。

分解者(wiki へリンク)

分解者(のうちの、節足動物)の多くはセルロースを体内で消化できませんので、バクテリアごと食して栄養にしてしまいます。
落葉を全て消化できるわけではないので、体の割りに食べる質量は多く、その結果地表の落葉はみるみる細かくばらされていき、細菌や菌にとってより分解しやすい形となり、地上はきれいに掃除されるという図式です。
生態系という枠組みで捉えると、オカヤドカリは分解者でもあるのではないでしょうか。
さらに、波風さんのご助言から調べて見たところ、オカヤドカリは糞も好んで食べることが解りました。

http://www.ogasawara-syokubutusi.com/husigikankei1.htm

糞食がオカヤドカリに欠かせないものならば検討しなければならないと思います。
草食動物の糞ならば入手できないこともなく、比較的扱いやすいです。
が、やはり糞と名のつくものの不潔さには躊躇せざるを得ません。
また哺乳類とヒトでは共有する寄生虫もありリスクが大きいので、ここはしばらく思案する間、ヤドカリには我慢をしてもらおうと思います。

オカヤドカリの糞を調べる

2011年02月25日 20:06

sssP2230111.jpg

蟹の殻を沢山食べて満腹のオカヤドカリ



オカヤドカリが実際に何を食べ、消化吸収しているのかということを直接的に調べるには、糞をよく観察するのが一番の早道です。
そのような訳で、先日早速糞を採取し、細かく調べてみました。
私がそこから知りたかったことは大きく分けて二つあります。

1. オカヤドカリはセルロースを消化できるのか
2. オカヤドカリはキチンを消化できるのか

セルロース(植物由来)もキチン(昆虫や甲殻類の殻由来)も、非常に安定な多糖類で、どちらを食べても人間はそれを消化することが出来ません。いわゆる食物繊維と呼ばれるものたちです。
これらを分解(消化)することが出来るか否かで、虫や落葉を好むオカヤドカリの栄養効率は大きく変わってくるのではないでしょうか。

結果、もっとも多く含まれていたのは、樹皮や落葉の欠片でした。
それを細かく見ると、まだもとの形を留めたままのものが多く、セルロースをしっかり分解しているとは考えにくい状態でした。
しかしそれでは、落葉や流木をあんなに好んで何を栄養にしているのか…という部分に疑問が残ります。
落葉に付着した菌類や細菌を消化しているという可能性はあるかも知れません。

一方、昆虫や蟹の殻は形を留めたものが発見できませんでした。
後者については、単に今回の糞の中に入っていなかったというだけなのかも知れません。
(甲殻類の腸の中にはキチン質に覆われた部分もあるので、分解酵素を持つというのは考えにくいと予測しています)
また継続して調べてみたいと思います。

*尚、セルロースを分解できる共生細菌がいる可能性は否定し切れませんが、シロアリで見られるような大型の原生動物は発見されませんでした。


追記:オカヤドカリの糞の中から出てきた欠片とミルワームの殻が完全に一致しました。
やはりオカヤドカリは、昆虫の外骨格、キチン質を消化できないようです。


ダンゴムシとカルシウム

2011年02月21日 20:24

甲殻類と昆虫はどちらも、主成分がキチンの外骨格を持ちます。
甲殻類の場合、これにカルシウムが多く沈着しています。
故にオカヤドカリもカルシウムの摂取を必要とするようです。
陸棲の大型甲殻類としては、このほかにダンゴムシ・ワラジムシがあります。
都市部を中心に分布を広げるオカダンゴムシは、しばしばコンクリートからカルシウムを摂取するようです。
(参考:http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/okadangomushi/index.htm)
証拠に、これらの虫の死骸をドボンと酸につけると、ぶくぶくと泡があがります。
金属であるカルシウムと、酸が反応して気体が発生するからです。
すなわち、ワラジムシやダンゴムシは、寄生虫や病気の心配さえなければ、カルシウムを含んだ良い餌になり得るということだと思います。
ちなみに、多足類であるヤスデの仲間も、外骨格にカルシウムを含むものがあります。
こちらは青酸毒があるものもおりますので、慎重になったほうが良いかもしれません。



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