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虫を与える

2011年02月03日 18:02

残酷な内容を含むのでご注意ください。
読んだ後の苦情は受け付けません。




節足動物であるオカヤドカリにとって、昆虫は総合栄養食のように思われます。
クチクラを構成するリポ多糖、脂質、たんぱく質、ビタミンなど…カルシウムは無くとも、虫を丸ごと食べることで、節足動物の体を構成する基本栄養素が一息にとれるのではないでしょうか。
みーばい亭さんもおっしゃっているように、自然状態でも昆虫や節足動物の死骸を食べている可能性は非常に高いと予想されます。
昆虫を与える場合、まず気をつけているのは寄生虫です。
甲殻類での寄生例を聞いたことがないとはいえ、やはりかなり広い宿主をもつ淡水性ハリガネムシ(ハリガネムシ綱)は気になる存在です。
そこで、与える昆虫は以下のような分類群を避けるようにしています。

・ライフサイクルの中で水棲の期間を含むもの(カゲロウ・カワゲラ・トビケラ等)
・肉食または雑食のもの(カマキリ・キリギリスなど)
・草食の直翅目でも、水辺を生活圏にしているもの

そうしますと、ターゲットは自然に一生を陸上で暮らす草食昆虫に絞られます。
小型のシャクガなどは捕獲も楽なので、よく与えていました。
野外で昆虫が見られなくなる冬季は、ミルワームなどで代換します。

実際与えるにあたっては、昆虫を動かなくする必要があります。
昆虫を効率よく動けない状態にするには、腹側の神経節にダメージを与えます。
つまり、頭部腹側にあって運動の中枢である食道下神経節と、脚やハネを直接動かす前・中・後胸部神経節(各節の腹側)の三つを、鋭い針かピンセットで狙うのです。
そうすると、体の損傷を最小限に抑えて、動かない状態にすることが出来ます。
この方法の効果は、神経系が高度に分化している有翅昆虫の成虫において、より大きい傾向があります。

大切な命を頂くので、昆虫の場合は一度に食べきる量と飽き具合を考えて与えるようにしています。


*虫をいったん冷凍して殺す方法もあるが、変質があるのか、神経節を潰したものに比べると食いつきがやや落ちる
*昆虫の外骨格に含まれるキチンは非常に安定な物質であるため、経口摂取したキチンをオカヤドカリが分解出来ているかは非常に怪しいと思われる。また、甲殻類の腸管にはキチンで覆われている箇所もあるため、消化酵素としてのキチナーゼを持っているとも考えにくい


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